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──『Angel Ring』はこれまでのMOONSTONE作品、呉さんの作品の中でも異色ですよね。 |
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確かにポップですよね。『Clear』『マジスキ』と重たい所のある作品だったので、今回はポップな作品を作りたいという気持ちがありました。毎回、雰囲気の違うシナリオを心がけているので。ただ、振り幅で言えば、過去最高かもしれませんね。 |
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──現代の学園モノにちょっと不思議な要素が入ってくるのはMOONSTONEさんらしさです。今回は愛天使ですね。 |
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今までのMOONSTONE作品は、誰かのルートに入ると他のヒロインとの関係性が希薄になってしまう傾向にあったんです。それをどうにかしたいなと考えていたんですが、愛天使という恋愛のサポート役を出すことによって、主人公と他のヒロインのルートに無理なく入っていくことができるな、と。もちろんミカとルキアのルートもありますけどね。 |
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──主人公もこれまでのMOONSTONE作品には珍しい(笑)。 |
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“オタクな主人公”が流行っているのかなあと思いまして、僕なりに業界の流行を追ってみました(笑)。 |
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──MOONSTONEの新しい展開と言えば、ついにシナリオライターが二人になっています。 |
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尾之上咲太さんですね。コミカルな描写が御上手なライターさんなので、その辺りも考えてお願いしました。 |
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──原画家も二人で、担当ヒロインもミカ、澄佳、佐奈がやまかぜさんと呉さん、美鶴、ルキア、梓が彩季さんと尾之上さんのコンビになっています。 |
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これは物語の構成上、ミカと澄佳、佐奈が一緒にいることが多いので、僕が担当したということです。原画も同様ですね。 |
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──それぞれのルートを大まかにお話ししていただけますか? |
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ミカは主人公と他の女の子を結び付ける役目なんだけど、自分が主人公を好きになってしまった葛藤ですね。そこを重くならずに描いています。 |
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──澄佳ルートは? |
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軽く三角関係を入れたいなと。主人公と澄佳、佐奈との関係ですね。そこにミカとルキアが絡んでくるという展開です。 |
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──続いて佐奈ルートです。 |
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実の妹との関係の葛藤ですね。それをあまり重くならないように描いています。今までのMOONSTONEが持っているテーマ性を、いかにポップに見せるかというところですね。 |
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──美鶴はいかがでしょう。 |
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それまでは祖父のいいなりに生きてきた美鶴が、主人公と出会うことで自分の道を探し始める、というお話です。 |
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──そしてルキアルートです。 |
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ルキアは自信満々な女の子なんですが、その自信が仕事をする中で崩れてしまう。そんな時に主人公と出会って自分を取り戻していく、というストーリーですね。現実にもありそうな物語です(笑)。 |
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──最後が梓です。 |
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あまり恋愛を意識したことがない梓が、ひょんなことから主人公と付き合い始めて、そこから互いの気持ちに気付き始めるんです。恋愛に疎い二人ならではの物語ですね。 |
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──今回のヒロインは6人。定番でありながら、それぞれに個性を感じる6人ですよね。 |
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ある程度の定番は押さえないと、ユーザーさんも安心できないですよね。そこから始まって、どこまで個性を盛り込めるかだと思うんです。 |
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──定番と言えば、『Angel Ring』の制服デザインは、かなり抑え目のデザインですよね。 |
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これも『Gift』『Clear』『マジスキ』とポップなデザインと明るい色遣いの制服が続いたので、今回は変えようということで。他にも、ここのところメインヒロインは赤系の髪が多かったので、そこも変えていこうということでミカを金髪にしたんです。 |
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──さて『Angel Ring』ですが、今回の見どころはどういった部分でしょう。 |
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『Clear』以降、エッチシーンに力を入れています。今回も純愛系の範疇を超えない範囲でエッチシーンの力を入れていますので、期待してほしいですね。 |
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──演出面は今回もかなり力が入っていますね。 |
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そこは作品ごとにパワーアップしていけるように考えています。今回はメッセージウインドウもセリフに合わせて形を変えています。他にも演出は細かく頑張っていますが、順調に進んでいるので期待して下さい。 |
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──それでは最後に、ユーザーさんにひとことお願いします。 |
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今回も発売日にはきっちりお届けできます。もうちょっと時間はありますが、期待してお待ちください。よろしくお願いいたします。 |